カリフォルニアのパームデザートの外の岩だらけの砂漠台地に建てられた一戸建てのハウスツアー。

Architects: Aidlin Darling Design  Photography: Adam Rouse, Joe Fletcher

The materials of the home were chosen to quietly contrast the lighter palette of the desert landscape.

建材にこだわり、砂漠風景の明るいパレットを静かに対比させるために黒を選んだという、こだわりの家をツアーしていきます。

木の外壁は、松の木をアセチル化し、燃やし、ワイヤーブラッシングし、染色し、密封したというかなりの工程を踏んであるこだわり素材。このこだわり処理をすることで、虫や腐りに強く、日中の気温の変動が大きいことで知られるパームデザートの気候の中でも非常に質感の高い仕上げとなっているそうです。

さて。早速中へツアーしていきましょう。

The interior is a collage of concrete, wood, stone, and steel, each responding to its immediate application to maximize durability while providing the home with warmth and a soulful nesting quality.

インテリアはコンクリート、木、石、スチールを採用。それぞれの用途に応じて耐久性を活かしながら、暖かさと心のこもった癒しを提供するようにデザインされています。

木の使い方がすごく上手で「和」を感じられるデザイン。それもいかにもな「THEジャパニーズ」という感じではなく、洗練された感じでの木使い。

ウッドとブラックの相性はものすごくよくて、空間が洗練された感じで木が引き締まる手法です。

create a modest home that didn’t remove a single Pinyon tree, embraced the rustic desert climate, and framed the always changing chameleon-like vistas from within.

都会の生活から離れた砂漠の中に隠れ家を探していたこのクライエントは、「ピニョンの木を一本も切り取らない質素な家を作り、素朴な砂漠の気候を受け入れ、常に変化し続けるカメレオンのような景色を中から眺めたい」というとてもシンプルな依頼だったそう。

日中から夜にかけての変化する気温、既存の木々や彫刻的な巨大な岩の位置、絶え間なく変化する周囲の山脈の光の影響力などを綿密に観察し吸収するために建築家は予定建築土地でキャンプをしたそうで。

窓から岩がギリギリにあるところからかなりの緻密なデザインだなあと感じさせてくれる設計。

カメレオンのような景色をどの部屋からも感じられるんだろうなと感じさせてくれる、素晴らしいパームデザートのお家ツアーでした。