プライバシーを確保しつつ、外と中がつながっているような空間をーこのクライエントの希望を叶えるべくデザインされたダラスにある住宅。

Architects: Specht Architects  Photography: Casey Dunn

Its design is influenced by strategies common to classic Dallas modern homes of the 1950’s and ‘60’s.

住宅のデザインは、1950年代と60年代のダラスのクラシックなモダンホームに共通する手法が取り入れられています。

エントランスはコンクリートで重厚にデザイン。エントランスがそのまま家の中庭に通じていて、すべての部屋から明るい自然光を感じ外の景色を眺めるように設計されています。

屋根の中央にある 「Impluvium(インプルビウム)」 と呼ばれる開口部は、ローマの伝統的な家屋で採用されているスタイルをモデルにしていて、雨水や光が下の庭にそのまま届くような設計。「自然を感じること」これはデザインのコンセプトの1つ。

デザイン性の高い波形のコンクリート壁は、特注の型枠を使ってつくられたそう。このテクニックは、1960年代と70年代の建築の定番で、1日を通して変化する影とパターンの遊びを作り出すためのポイントとして採用された壁で、外壁からインテリアのアクセントウォールでも採用されています。

この内外の一体感。最高ですね。アウトドアスペースも充実。

そしてこの建物のメインシーンへ。

エントランスからあった、狭い水路はその先のプールまでつながっていてこんな景色が。夜間には、水中の照明によって、この建物のシグネーチャー、波形のコンクリート壁がまた違う顔になり景色を楽しめるように設計されています。

最後に実はこの建築はSustainable Design Features.持続可能な設計機能があって。大きなパビリオンの屋根と片持ち屋根のオーバーハングは、一日中厳しいダラスの太陽から完全に守るように設計されていて、直射日光をしっかり計算しながら広々とした眺めや空間を作るように精密に計算されたデザイン。自然換気を基本として中庭の「Impluvium」では雨水を地下の集水エリアに届け非飲用用途に使用されるという今どき仕様。

SDGsを意識しながらダラス・モダニズムの伝統を継承した新住宅スタイルのツアーでした。